日本学術会議 毒性学分科会/シンポジウムのお知らせと記録
シンポジウムのお知らせ
「リスク認知と教育」
工藤由貴子 (日本学術会議連携会員/和洋女子大学総合研究機構特別研究員)
辻 佳子 (日本学術会議連携会員/東京大学環境安全研究センター教授)
中部大学生命健康科学研究所 那須民江
E-mail: tnasu23(a)med.nagoya-u.ac.jp
※(a)を@にしてお送りください。
(その他お問い合わせ)
日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
Tel: 03-3403-6295
過去のシンポジウムの記録
「子どもの毒性学:子供の高次脳機能への化学物質曝露影響の把握に関わる、臨床、応用および基礎科学の現状と展望」
菅野 純(日本学術会議連携会員・国立医薬品食品衛生研究所客員研究員・名誉職員)
2020年12月5日 Web開催(25期)
「食の安全と環境ホルモン」
<開催趣旨>
環境においてホルモン用作用を示す環境ホルモンは、当初想定されていた環境エストロゲン類だけではなく、様々な化学物質が様々な機序を介していることが分かってきた。「食」を介して曝露が懸念されている環境ホルモンと、その多様な作用について、最新の情報を共有する。
2020年9月11日 Web開催(24期)
「毒性学研究のこれから ~「外」からみた毒性学」
<開催趣旨>
我が国の毒性学は、公害による健康影響に対処するための科学として大きく進歩した。しかし、顕著で重篤な結果を伴う可能性のある健康影響の問題は影をひそめ、それに伴い毒性学への社会の関心やニーズも変化している。毒性学の研究対象は、生産活動より生み出された多種多様な化学物質であり、社会の姿にその存立の基盤がある。現在、私たちの社会は、産業構造の変化に加えて、気候変動など有限な地球への人間活動の影響により、大きな変貌を遂げている。社会の変化の中で、毒性学も新たな対象や方法を積極的に探っていくべき時が来ている。
本シンポジウムでは,現代の「毒性学」に求められているものや期待を、毒性学を「外」から眺める立場の方々に問いかけていただき、毒性学との対話を通じて、そのあり方を考える場としたい。
2020年1月16日(24期)
「複合曝露評価とHuman Biomonitoring」
<開催趣旨>
有害化学物質や重金属の健康リスクを評価する上で、各物質のハザードの評価のみならず、複合的な曝露に関する長期的なデータの蓄積が不可欠である。現在、諸外国において、血液などのヒト試料を用いて環境汚染物質のみならず栄養素を含めた長期的なモニタリング(Human Biomonitoring)が実施され、リスク評価において重要な役割を果たしている。しかし、我が国において、環境汚染物質と栄養素の双方を視野に入れた複合的で経時的なモニタリングは実施されていない。本シンポジウムでは、複合曝露にかんするHuman Biomonitoringの国内外での現状を検証し、その意義と重要性、導入の必要性について議論する。