部会一覧/医薬品毒性機序研究部会
医薬品毒性機序研究部会(部会HPへ)
対象研究分野
医薬品の有害な生体反応のメカニズム研究
設立趣旨
日本毒性学会を含め多くの国内学会、研究会において、医薬品の安全性研究が行われている。研究範囲は、レギュラトリーサイエンス、各種安全性評価法の開発、安全性試験による毒性の検出、メカニズムの解明など、多岐に亘っている。このなかでメカニズムの解明は、医薬品の開発にとって意義の高いものであり、将来的に新たな試験法の開発、バイオマーカーの設定、ヒトへのトランスレーショナルリサーチに寄与できる可能性がある。また、メカニズム研究は、毒性研究者のみならず、薬物動態研究者、病理研究者、薬理研究者など、多くの領域の研究者の研究対象となっている。そこで、日本毒性学会の専門部会に「医薬品毒性機序研究部会」を設立し、メカニズム解析に寄与している研究者間でグローバルな研究交流のできる環境を作りたいと考えた。本研究部会は、毒性機序の解明あるいはその理解を深める情報交換の場として、当該研究領域あるいは研究者のレベルアップを目指すものである。最終的には、研究情報を集約して情報を共有化し、例えばAdverse Outcome Pathway (AOP)などのような形で整理されてゆければ、日本の医薬品安全性評価研究に大きな貢献が出来るものと考える。
部会運営体制
部会長
北嶋 聡
常任幹事
石塚 真由美、伊藤 晃成、小川 久美子、金井 好克、菅野 純、渋谷 淳、奈良岡 準、広瀬 明彦、福井 英夫、藤本 和則、真木 一茂、務台 衛、山田 久陽、吉成 浩一
監 事
青木 豊彦
部会主催学術集会
今回の研究会テーマは「One Health」といたしました。人・動物・環境は相互に影響し合い、その接点にこそ医薬品の安全性評価や毒性機序研究の新たな課題と解決の糸口があります。環境中化学物質や抗菌薬耐性、野生動物と家畜・ヒトの健康の連関、リスク評価と規制科学――いずれも断片的に扱うのではなく、学際的に繋いで理解し、実装へとつなげることが求められています。本テーマには、その橋渡しを本研究会から力強く進めたいという願いを込めました。
本研究会では、毒性機序の基盤となる基礎研究から、産学官の現場での応用、評価・規制につながる知見までを連続性のあるプログラムで取り上げます。また、シンポジウムは2題(「AI・計算毒性学」「質量分析」)を取り上げます。例年同様、一般演題を広く募集いたします。医薬品毒性機序に関する研究成果、ならびにOne Healthの視点で関連する周辺領域の成果も歓迎いたします。若手研究者の皆様には優秀発表の表彰も予定しておりますので、奮ってご応募ください。
皆様の参加をお待ちしております。
2025年11月17日現在
(〒060-0818 札幌市北区北18条西9丁目)
※詳細は、研究会HPにてご案内いたします。
