一般社団法人
日本毒性学会
THE JAPANESE SOCIETY OF TOXICOLOGY

刊行物・寄稿文/学会編集書籍

★トキシコロジー[第3版]

日本毒性学会教育委員会編

出版社名

朝倉書店

発行

2018年03月
B5版 408ページ

ISBNコード

978-4-254-34031-0 C3077

定価

本体10,000円(+税)

リンク:トキシコロジー[第3版]

目次

  1. 毒性学とは
  2. 毒性発現機序
  3. 動態・代謝
  4. 化学物質の有害作用,安全性評価・管理
  5. 毒性試験法
  6. 標的臓器と毒性発現
  7. 環境毒性
  8. 動物実験代替法
  9. 毒性オミクス
  10. リスクアセスメント,リスクマネージメント
  11. 臨床中毒学
  12. 実験動物
  13. 統計学

改訂のポイント

 2009年出版の[新版]トキシコロジーを毒性学関連領域の進展、社会情勢および規制動向の変化に対応し、全面的に見直しました。また、ナノマテリアル、光毒性、動物実験代替法等の新しい内容を加えました。

学会員特典

 日本毒性学会の会員については、会員特別価格(9,500円、税・送料込)が適用されます。また、購入した会員に特典として電子版を提供いたします。
日本毒性学会のホームページの会員専用ページ(マイページ)にて申し込みを受け付けております。

★〔新版〕トキシコロジー

 「〔新版〕トキシコロジー」初版および2刷の訂正とお詫び 
本書初版および2刷の記述に誤りがございました。謹んでお詫び申し上げますとともに、ここに訂正申し上げます。

正誤表はこちら→ 初版用(PDFファイル198KB)、2刷用(PDFファイル175KB)、文献(初版・2刷共通、PDFファイル325KB)

★トキシコロジー用語辞典

編著 日本トキシコロジー学会/編

出版社名

(株)じほう

発行日

2003年07月

ページ数・版型

480P A5

商品コード

31381

価格(税込)

10,500円

http://www.jiho.co.jp/shop/goods/goods.asp?goods=31381

 近年、トキシコロジー分野での研究が著しく進み、専門用語を解説した用語事典の必要性が高まっています。

 本書は、日本トキシコロジー学会による、延べ120名の専門家・編集委員により、3年以上の歳月をかけて用語の選択と解説の執筆を行っていただき、発刊いたします。

 内容は、総合的事典として、重要かつ繁用されるトキシコロジー(毒物学)関連用語約3,800語を収録し、さらに、トキシコゲノミックス、ファルマコキネティクスなど、最新の領域も含め、活用の幅を広げています。

 専門家による用語解説を50音順に配列し、さらに用語の検索に便利な分野別一覧・英名索引を設け、活用しやすくまとめました。

★キャサレット&ドール トキシコロジー

原著編集

Curtis D. Klaassen, Ph. D (University of Kansas Medical Center)

総監訳者

仮家公夫・高橋道人・野口英世・佐藤哲男

発行日

2004年11月25日初版発行

ページ数・版型

1,392頁 A4 上製箱入

ISBNコード

4-914903-99-7

定価(税込)

39,900円

「キャサレット&ドール トキシコロジー 6版」書評
堀井 郁夫(ファイザー(株)中央研究所)

 トキシコロジーは、多様性のある科学領域(Diverse Science Discipline)を網羅しうる学問分野であり、毒性学・中毒学のみならず生物学、生化学、生理学、薬理学、解剖学、病理学、遺伝学、発生学など多岐にわたる科学事項を包括するものである。学問の展開対象も医薬品、農薬、食品、添加物、化粧品などの毒作用、毒性物質の環境、生態系への影響など広範囲にわたるものである。

 本書 の原本は、“Curtis D. Klaassen ed. : Casarett and Doull’s Toxicology: The Basic Science of Poisons 6th. ed.”で、これらを包括しうる成書であり、科学の発展に従い改訂しその版を重ねてきているものである。

 このような背景から鑑みて、本書がトキシコロジーについて網羅的な解説を加えている事から、本書の日本語翻訳本が提供される事は本邦におけるトキシコロジーを広く深く学究する徒に一光を投げかけるものになる書である。

 第一部の総論では、トキシコロジーの歴史、展開、毒作用の基本とメカニズム、リスクアセスメントについて、第二部ではトキシカントの生体内動態(吸収、代謝、分布、排泄)について、第三部では非器官毒性として化学発癌、遺伝毒性、発生毒性について解説をしている。本書の骨幹を占める毒作用については、第四部に器官毒性として血液、免疫系、肝臓、腎臓、呼吸器系、神経系、眼・視覚系、心・血管系、皮膚、生殖系、内分泌系についての毒作用発現に関して詳細な解説がなされている。第五部に毒性物質(農薬、金属、溶剤・蒸気、放射線・放射性物質、陸棲動物、植物)について、第六部に環境(大気汚染、生態環境)トキシコロジーについて言及し、第七部として応用トキシコロジーとして食品・毒物分析・法医・臨床・職業・規制などとの関連が記述されている。

 近年の著しい科学・技術の発展に伴いトキシコロジーの科学領域での進展には目まぐるしいものがある。本書に掲げられている事項はトキシコロジーの基本を構築するものでありその学究的価値は高く、それを糧として更なる学究活動をする者にとって重要な一助となる書であることは言うまでもない。